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大地形~古期造山帯は古生代にできた山~

地形環境
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以前、

大地形の分類において、
3つの分類を見ました。

大地形の分類
大地形と小地形 今回のメモ 大地形は内的営力によって作られます。 小地形は外的営力によって作られます。 内的営力とは? 内的営力(ないてきえいりょく)とは今までのマントル対流やプレートの動きのように、 地球内部のエネルギーによって大きな地形...

の3つでしたね。

今回は、
古期造山帯こきぞうざんたいについて、
見ていきたいと思います。

古期造山帯の誕生

古期造山帯は、
地質時代の古生代に現れました。

©生物王への道

古生代というのは
約5.4億年前から約2.5億年前に相当します。

  • カンブリア紀
  • オルドビス紀
  • シルル紀
  • デボン紀
  • 石炭紀
  • ペルム紀

の6つの期間です。

古生代には石炭紀があるので、
石炭が取れると思っていただいて結構です。

古生代というのは三葉虫やシダ植物が繁栄し、
動物が陸上に現れた時代です。

古生代の植物の進化(陸上進出~)-シダ類の繁栄と裸子植物の誕生-
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動物の陸上進出
古生代のシルル紀には昆虫類やクモ類などの節足動物が陸上に出現します。 デボン紀には硬骨魚類の中で、消化管の一部が変化して肺を形成し、ヒレを発達させて浅瀬を這い回るユーステノプテロンのようなものが出現しました。ユーステノプテロンは両生類に近い

 

古生代は地球上の歴史では、非常に最近ですが、
人類の歴史でみると大昔に相当します。

つまり、古い土地なのです。
古い土地であるため、
水の流れ風化などの作用によって
土地が削られることに長い長い年月がかかっています。

 

古期造山帯の性格

古生代に大褶曲山地となったものです。

その後侵食されて、高度を下げました。
第三紀に断層作用による断裂を受けています。

古生代では巨大なシダ植物が多く生えていたため、
そのシダ植物が石炭になるのにかかった
無煙炭は古生代の地質から取れます。

また、古期造山帯では、石炭が取れることが多いです。

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古期造山帯の石炭は無煙炭と呼ばれるもので、
日本などの新期造山帯などの中生代・新生代の地質からも石炭は採集できるが、
炭化が進んでいない石炭である褐炭・亜炭であるため品質的には劣る。

褐炭や亜炭は燃焼時に炭素と結びつける酸素の量が少ないため、
燃焼時に発熱量が小さくなる。

製鉄用には褐炭や亜炭は向いていません。

 

古期造山帯の分布地域

古期造山帯は長い間の侵食で、
緩やかになった山地のことでしたね。

古期造山帯に含まれる
山系・山脈を見ていきたいと思います。

以下はいずれも安定陸塊の周辺に存在します。
これらはもう火山ではありません。

カレドニア山系

  • スコットランド高地
  • スカンディナヴィア山脈

  • スヴァールバル諸島

など。

ヘルシニア山系

  • アルモリカン系統(ブルターニュ半島など)
  • バリスカン系統(ジュラ、ヴォージュ、エルツ、ズデーテン山脈など)

アルタイ山系

  • テンシャン山脈

  • クンルン山脈
  • チンリン山脈

  • アルタイ山脈
  • ヤブロノイ山脈

など。

アパラチア山脈

アパラチア山脈

ウラル山脈

ウラル山脈

グレートディバイディング山脈

グレートディバイディング山脈

ドラケンスバーグ山脈

ドラケンスバーグ山脈

石炭生産の上位国(2013)

  1. 中国(アルタイ山脈)
  2. アメリカ(アパラチア山脈)
  3. インド
  4. オーストラリア(グレートディバイディング山脈)
  5. インドネシア
  6. ロシア(ウラル山脈)
  7. 南アフリカ(ドラケンスバーグ山脈)
  8. ドイツ
  9. ポーランド(ズデーテン地方)
  10. カザフスタン(ウラル山脈)

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