三角州(デルタ)-鳥趾状三角州・円弧状三角州・カスプ状三角州-

地形環境
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三角州は、以前、

沖積平野~扇状地・氾濫原・三角州~
前回、堆積平野のお話をしました。 今回は堆積平野を構成する 沖積平野ちゅうせきへいやについて見ていきましょう。 沖積平野の構造 沖積平野の基本的な構造として、 上流から順番に、 扇状地せんじょうち→氾濫原はんらんげん...

におきまして、
三角州の概略はお伝えしたかと思いますが、
あっさりしすぎているので、
今回は詳しく書いていきたいと思います。

それでは、
よろしくおねがいします。

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三角州とは?

河川が海に流入する河口部において、
流れる速度が急激に遅くなり、
そのため、泥や粘土などを運搬する力が無くなります。

これらの粒子の小さなものは、
河口付近から海底にかけて、
堆積していきます。

このように、
河口部に形成された2本以上に分流した
河川に囲まれた海面とほぼ同じ高さの低平な地形を
三角州(デルタ)といいます。

三角州とデルタ
三角州がデルタとも呼ばれるのは、
△がギリシア文字のデルタ(Δ)に似ているからです。

三角州の種類

三角州には、
普通の三角州のほかに、

  • 鳥趾状三角州
  • 円弧状三角州
  • カスプ状三角州

があります。

これらは、
三角形ではないことがあります。

鳥趾状三角州

鳥趾状三角州は、
鳥趾とはその名前の通り
鳥の趾のことです。

河川が海に流れ入る際に、
海底に自然堤防を形成して、
それが海面上に隆起するとこのような形になると、
言われています。

海面下に自然堤防が形成されるほど、
緩やかな流れであることが特徴です。

鳥趾状三角州の代表例は
アメリカ合衆国のミシシッピ川河口です。

円弧状三角州

鳥趾状三角州がさらに堆積を増したもので、
形が円弧状になっています。

(個人的にはミシシッピ川も円弧状に変わりつつあるなぁと感じます。)

エジプトのナイル川の河口に、
円弧状三角州を見ることができます。

カプス状三角州

河川が比較的急流で、
土砂の運搬量が多い河川の河口付近には、
海にとんがって三角州が発達します。

これをカプス状三角州といいます。

イタリアのテヴェレ川や
日本の大井川の河口付近で見られます。

モンスーンアジア=デルタ

モンスーンアジアとは?

モンスーン(季節風)の影響で、
夏季に雨季となる地域がモンスーンアジアです。

大規模なコメの生産地域

モンスーンアジアでは、
河川の流量が多く土砂の運搬量が多いため、

  • メコン川
  • チャオプラヤ川
  • エーヤワディー川
  • ガンジス川

などの大河川の河口付近では、
大規模な三角州が発達している場合が多く、
水利に恵まれているので、稲作が広く行われ、
モンスーンアジアでは、
世界のコメの生産量の9割を占めます。

三角州の災害

三角州は海面とほぼ同じ高さのため、

  • 水害を受けやすい
  • 地下水の過剰な汲み上げによる地盤沈下
  • 地震の際の液状化現象

などが生じやすいところです。

液状化現象とは?

液状化現象とは、
海岸付近の低地や田畑や沿岸を埋め立てたところなど
地下水を多く含んだ地層が、
地震などの大きな衝撃を受けることで、
地盤全体がまるで液体のようにやわらかくなる現象で、
建物が損壊したり、倒壊したりする被害が発生します。

 

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