プレートとプレートのつなぎ目のところで、
さまざまな変動が起こります。
とプレートテクトニクスでお伝えしました。

プレートが動く境界には次の3つがあります。
ですね。
磁石でいうと、関係性が
- NN
- NS
- SS
の3つしかないのと理屈は同じです。
今回はそのうちの1つ、
広がる境界について見ていきたいと思います。
広がる境界はお互いが離れていく現象です。
広がる境界
プレートとプレートが離れていくケースの境界を
広がる境界といいます。
広がる境界は、地下からマグマが吹き上がることにより、新たな大地が生まれることによって生まれていきます。
それが水中なのか、陸地の地下なのかで、
海嶺と地溝に分かれます。
地球は大半が海なので、大半が海底で深海底に存在します。
海嶺
広がる境界では、海洋プレートの境界が広がっていきます。
広がる境界では、
両側へとプレートが引っ張られるため、
断裂して広がって形成された割れ目ができます。
この割れ目に向かって、
余っているところから足りないところへと
地下のマントル対流のマグマが吹き出してくるわけです。
そうすると、海の底に火山活動が起こり、
火山や山脈ができます。
この海底山脈を海嶺(かいれい)といいます。
海嶺の一覧
- 大西洋中央海嶺
- インド洋南西海嶺
- インド洋中央海嶺
- インド洋南東海嶺
- 太平洋南極海嶺
- 東太平洋海嶺
海嶺 | 広がる海洋プレート | ||
大西洋中央海嶺 | 西側へ | 北米プレート、南米プレート | |
東側へ | ユーラシアプレート、 アフリカプレート | ||
インド洋南西海嶺 | 北西側へ | アフリカプレート | |
南東側へ | 南極プレート | ||
インド洋中央海嶺 | 西側へ | アフリカプレート | |
東側へ | インド・オーストラリアプレート | ||
インド洋南東海嶺 | 北側へ | インド・オーストラリアプレート | |
南側へ | 南極プレート | ||
太平洋南極海嶺 | 北側へ | 太平洋プレート | |
南側へ | 南極プレート | ||
東太平洋海嶺 | 西側へ | 太平洋プレート | |
東側へ | ナスカプレート、 ココスプレート |
地溝
広がる境界が大陸中にあると、
陸地に溝ができます。
これを地溝(ちこう)といいます。
陸地での広がる境界の代表例
広がる境界の代表例として、
- アフリカ大地溝帯
- アイスランド島
があります。
アフリカ大地溝帯
アフリカの東部には、
大きな地溝帯があります。
これをアフリカ大地溝帯といいます。
地味に広がっていっていますので、
いずれはアフリカは大陸は2つに切り離されるでしょう。
そうして、この地溝帯より東側は島になると言われています。
また、
地溝には、水がたまり、湖となっているケースもあります。
その場合は、断層湖といい、
- タンガニーカ湖
- マラウイ湖
なども断層湖の代表例です。
アフリカ最高峰の、
キリマンジャロ山や
アフリカ第二位の
ケニア山などが有名です。
また、
紅海も広がる境界上にあり、
石油の分布が見られません。
アイスランド
アイスランドは大西洋中央海嶺上に位置します。
火山活動でできた島で、温泉もあります。
大西洋中央海嶺は
大西洋を東西に分ける海嶺で、
北米プレート・南米プレートと、
ユーラシアプレート・アフリカプレートの
間に存在します。
この海嶺上にアイスランド島が存在する訳です。
マントル対流がどんどん起こっていった結果、
海底から吹き上がったマグマがアイスランド島になっています。
アイスランド島は東西に引き裂かれようとしていて、
割れ目ができようとしています。
この動画のように、
アイスランド島は2つに分かれつつあります。
マグマを利用できているので、
近年は、地熱発電の割合が20%を超え、
およそ30%ほどになっています。
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