風の概要については、以前、
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/06/地理ブログ用アイコン-160x90.png)
でまとめていますので、
よかったらご覧ください。
それでは本編です。
モンスーンとは?
モンスーンとは、
季節によって風向きが変わる風のことです。
季節風ともいいます。
主に大陸の東岸で発生しやすいです。
季節によって風向きが変わる理由
では、なぜ、季節によって風向きが違うのでしょうか?
それは、以前、
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/05/天気-59x90.png)
で、お伝えしたように、
陸地は温度変化が大きく、海は温度変化が小さいからです。
さらに、
陸地は温まりやすく、冷めやすく、
海は温まりにくく、冷めにくいのでした。
夏の場合
夏の場合、陸地の温度はどんどん温まっていますが、
海は陸地に比べて、暖まりにくいです。
したがって、陸地と海では温度差がでます。
温度は、陸地>海となります。
温まった空気は温度が高いので、
空気の体積が膨らみ、空気の密度が大きくなります。
空気量はかわらず、大きくなってしまった、
温まった空気は拡散していきます。
すると、陸地から上昇気流が発生します。
上昇気流が発生すると、底部の空気が減るので、
海から空気が流入します。
海から流入する空気の流れが夏の季節風という訳です。
冬の場合
一方、冬は夏の真逆です。
冬の場合、陸地の温度はどんどん冷えていきます。
海は陸地に比べて、冷えにくいです。
したがって、陸地と海では温度差がでます。
温度は、陸地<海となります。
陸地の空気量は変わらないものの、
空気が小さくなってしまい、
陸地へ下降気流が発生します。
下降気流が発生すると、底部の空気量があふれるので、
あふれた空気が海へと流出します。
海へと流出する空気の流れが冬の季節風という訳です。
大陸の東岸・西岸で気候が違う理由
季節風が吹く原理はわかっていただけたかと思いますが、
ではなぜ、季節風は大陸の東岸で吹くのでしょうか?
(四季がはっきりしているのは、中緯度の大陸の東岸が多いです。)
偏西風の影響
それは偏西風の影響の差です。
偏西風は以前、説明したとおりです。
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2020/04/b7e24e1d634fff50b6c9471e6fd4d753-160x90.png)
上記事にもヨーロッパと偏西風の項目がありますが、
大陸の西岸は偏西風の影響が大きいです。
さえぎるものがありませんし、
先程から何回も言っているように、
海は温まりにくく、冷めにくいのでした。
偏西風の影響も受けて、
大陸の西岸は、比較的気温の年較差が小さいと言えます。
一方、大陸の東岸はどうでしょうか?
偏西風がある風上は陸地です。
しかも、偏西風は山々でさえぎられてしまいます。
すると、陸地は温まりやすく、冷めやすいため、
大陸の東岸は、比較的気温の年較差が大きいと言えます。
モンスーンアジア
モンスーンの影響を受けるアジア地域をひと括りで、
モンスーンアジアといいます。
そのままですね。
ユーラシア大陸の東岸に位置する、
東アジア・南アジア・東南アジアです。
モンスーンアジアでは、
夏場は雨が多く、冬場の雨は夏と比べると少ないです。
年間降水量は最多エリアです。
モンスーンアジアでは、
稲作が盛んです。
約90%の米はモンスーンアジアで収穫されます。
コメント
大陸の東側の気候について、教えて下さい。ロサンゼルスの気候はサバナ気候ですか?地中海性ですか?
ロサンゼルスの気候
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%B9#%E6%B0%97%E5%80%99