前回、
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/05/天気-59x90.png)
気候要素の1つ、気温について見ていきましたが、
今回は、降水量について見ていきたいと思います。
雨が多い地域か少ない地域かは、
緯度や経度だけで決まるようなものではありません。
もう少し条件があります。
条件とはなんでしょうか?
雨や雪が降るために必要なもの。
雨や雪が降るときには、上空には雲が必ず存在しています。
(天気雨のときも雲が近くに存在しています。)
では、なぜ雲ができるのでしょうか?
これは上昇気流が原因です。
地表近くで暖められた空気の塊は、
温度が上がることで気圧も下がり、
膨張しながら上昇していきます。
膨張して、空高くまで上がっていった空気は、
周りの空気に冷やされて温度がさがり、
気体から小さな液体になっていきます。
その液体が集まって重くなって落ちていきます。
これが雨です。
雨が降るところには
上昇気流があります
上昇気流の発生する場所。
上昇気流が発生する場所とはどこなんでしょうか?
地形や地域と結び付けて考えましょう。
なんたって地理への扉ですからね。
上昇気流の発生する場所は
- 山地の風上
- 気団の境界
- 気圧の低いところ
です。
3については先程も少し触れました。
まず、1.から見ていきましょう。
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/05/スライド2-160x90.png)
天気予報でも、
「山間部では雨が降るでしょう」
というフレーズをよく聞くことでしょう。
山に風がぶつかることで、
上昇気流が発生しているのです。
2.の気団がぶつかる場所を
前線といいます。
温かい気団と冷たい気団がぶつかり合うと、
暖気が上昇気流を発生させる装置になります。
冷たい空気に比べて軽いです。
温度と気圧は比例するため、温かい空気のほうが密度が減るためです。
前線が停滞するからです。
低気圧と高気圧
気圧が今回お伝えする中で、
最も重要なポイントです。
高気圧(High Pressure)には、大気の層が厚くて下降気流があります。
気圧が高い分プレッシャーを放っているので、空気の流れが重力にしたがって
下に流れています。これが下降気流です。
逆に、上昇気流は、低気圧(Low Pressure)で発生します。
低気圧はあくまでも高気圧と比較して気圧が低いところ。
そのため、気圧自体は高くても、相対的に低い場合は
低気圧になる場合があります。
そうすると周りの空気の逃げ場所になってきます。
そういう訳で気圧が低い場合は雨が多いのです。
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