熱帯土壌は農業に向かない土地だと聞いたことはありませんか?
今回は熱帯土壌が農業に向かない理由を述べていきます。
熱帯土壌とは?
熱帯土壌はラトソルや赤色土が分布しています。
酸性に傾いていて地力が低くなっています。
そもそもの地力
地力の素材が無い
熱帯雨林気候は常緑広葉樹が分布しているため、
木の倒木が無い限りは腐食層を作り出すものがあまりなく、
肥沃な土壌のもととなる素材が少ない
土地に栄養が残りづらい
樹木の成長力が高温多湿のため、
少ないわずかの地力を吸い上げ、
栄養分が少ない土地になりやすい。
さらに、土壌中の少ない栄養物は、
多雨により酸性の雨が溶かして海へと流されていく。
これを溶脱といい、
有機物が土壌に残りにくいのです。
土壌に要らない成分が多い
熱帯土壌は溶脱されると、
水に溶けにくい無機物が溜まっていく。
それが鉄分であったり、アルミニウムの原料ボーキサイトであったりです。
土地が赤いのも鉄分やボーキサイトを含有しているためです。
鉄分が多すぎると、
植物は過剰障害を起こし、
ボーキサイトも負の作用を果たします。
ボーキサイトが多いので、
熱帯ではボーキサイト産出が多いです。
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