熱帯の分類について、
以前触れました。

熱帯(A)の区分-Af・Aw・Am-
熱帯を区分します。 熱帯を区分するには、 降水量に注目します。 それでは見ていきましょう。 熱帯気候の小分類 Aの熱帯気候は、 熱帯雨林気候(Af) 熱帯モンスーン気候(Am) サバナ気候(Aw) の3つにさらに分類され...
今回は、熱帯のうちさらに詳しく、
熱帯雨林気候[Af]について触れてみたいと思います。
熱帯雨林気候[Af]とは?
熱帯雨林気候[Af]とは、
年中高温多雨の地域のことです。
具体的には、
最寒月平均気温18℃以上で
毎月60mm以上の降雨がある地域のことです。
主に赤道周辺に発達する気候で、
一般的に風が弱く、
空気が熱せられて常に上昇気流が起きるので、
激しい降雨が見られます。
熱帯雨林気候の雨温図
熱帯雨林気候[Af]の植生
毎月60mm以上の降雨が発生するため、
植生は落葉の無い常緑広葉樹から成り立つ
熱帯雨林が広く分布しています。
常緑広葉樹は非常に背が高く、
樹の上部には葉が広く茂っています。
そのため、
太陽光が地上に届きにくく、
地表は湿っていることが多い。
熱帯雨林の有名な場所
- セルバ(アマゾン川上流域)
- ジャングル(東南アジアやアフリカ)
熱帯雨林気候の土壌
土壌はラトソルや赤色土が分布しています。
酸性に傾いており、
地力が低くて農業に向かない土地です。

熱帯土壌の地力が低く農業に向かない理由
熱帯土壌は農業に向かない土地だと聞いたことはありませんか? 今回は熱帯土壌が農業に向かない理由を述べていきます。 熱帯土壌とは? 熱帯土壌はラトソルや赤色土が分布しています。 酸性に傾いていて地力が低くなっています。 そもそもの地力 地力...
熱帯雨林気候の分布
熱帯雨林気候は、
赤道を挟んで緯度は南北5度のエリアに集中しています。
- アマゾン川流域
- コンゴ川流域
- 東南アジア
などに分布しています。
熱帯雨林気候の住居
熱帯雨林気候の住居として、
東南アジアなどで見られる高床式住居が有名です。
これは高温多湿な気候に対応した仕組みになっています。
高床式にすることで、
ネズミやヘビなどの野生生物の侵入を防ぎ、
床下に湿気が溜まらないようにしています。
風通しを良くするために窓が大きく、
更に屋根に傾斜をつけることで降水の排水をよくする工夫がされています。
コメント