4つの砂漠について見ていきます。
以前、
砂漠地帯(BW)について
見ていきました。
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/06/地理ブログ用アイコン-160x90.png)
砂漠気候[BW]-4種類の砂漠と雨がほとんど降らない地形-
みなさんの希望にお応えして、 気候の方の整備を勧めていきます。 すごくPVで催促を頂いていたので、 ありがたく思います。 それでは、砂漠気候・BWの「W」を 見ていきましょう。 砂漠気候とは? BWの「W」とは、 ド…
今回は、
- 回帰線砂漠
- 内陸砂漠
- 海岸砂漠
- 雨陰砂漠
のうち、海岸砂漠について見ていきましょう。
海岸砂漠
海岸砂漠は本来は熱帯になるはずの地域に、寒流が流れ込んできて雨が降らなくなってしまい砂漠化した地域のこと。
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2020/05/ae16f8bc91f5d3e7bec60eb6f232263c-160x90.jpg)
暖流と寒流
暖流と寒流について 暖流とは? 周りの海域と比べて、水温が比較的高い海流を暖流といいます。 暖流は通常、赤道側から極側に流れます。 以前、お伝えしたように赤道の近くから西へ進んだ暖かい海流が、 大陸東岸にぶつかり、極側に流れると言いましたが...
熱帯になるはずの地域の沖合に流れる、
寒流の影響で寒気団が赤道地域にやってきます。
通常の気温分布とは違う大気の
逆転現象が起きます。
地上が涼しくなるため、
上空の気温と温度差が小さくなります。
そのため、
下降気流も上昇気流も生じにくい環境になります。
これを大気が安定するといいます。
![](https://www.h-geography.net/wp-content/uploads/2019/05/bg_rain_natural_flower-160x90.jpg)
雨はなぜ降る?上昇気流と下降気流・地域の雨の多さを分けるポイント
前回、 気候要素の1つ、気温について見ていきましたが、 今回は、降水量について見ていきたいと思います。 雨が多い地域か少ない地域かは、 緯度や経度だけで決まるようなものではありません。 もう少し条件があります。 条件とはなんでしょうか? 雨...
天気に何も動きがない、
つまり雨が降らない
ということは砂漠化するということになります。
安定するということは、
何も動きがないということ。
平成という字も平らに成ると書きますが、
成長が平らになると虚無を感じる。
そんなイメージで大丈夫です。
海岸砂漠は、
本来であれば、熱帯となる赤道地域にできた砂漠という意味です。
しかも大陸西側の方が寒いのです。
大陸西側には寒流が流れていることが多いからです。
東北地方も日本海側の方が大雪ですし、
四国地方も西側のほうが冬は大雪で寒いのと同じです。
海岸砂漠の代表例は?
海岸砂漠は、
- アタカマ砂漠(ペルー海流/南アメリカ大陸西部)
- ナミブ砂漠(ベンゲラ海流/アフリカ大陸西部)
ただ周りと比べて寒い砂漠です。
一応今は、「不毛地帯」ですが、
今後、温暖化がすすめば、
砂漠じゃなくなる地域かもしれません。
砂漠は降水量が少ない地域というだけ。
雨が降れば、砂漠ではなくなります。
![](https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110600313/ph_thumb.jpg)
珍現象:エルニーニョで砂漠が一面の花畑に
世界屈指の乾燥地帯として知られるチリのアタカマ砂漠。エルニーニョ現象による異常な大雨で、数年に一度の珍しい「砂漠の花畑」現象が発生した。
珍現象として捉えられていた、
アタカマ砂漠の花畑現象も、
最近、頻度高めに起こるようになってきています。
今後に注目の地域です。
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