イギリスについては、
工業も見ていきましょう。
イギリス病
イギリスは産業革命が
起こった土地です。

また、イギリスは世界を支配していて、
世界の工場として軍事力も大変強く、
世界中に植民地を持っていました。
ところが、第二次世界大戦後は、
大英帝国は帝国からの独立が相次ぎ、
空中分解していき、
工業力も衰えていきました。
こういう状況で、
イギリスの世界地位は下がっていきました。
イギリスは植民地という
工業の消費国を失い、
経済的にも打撃を失いました。
これをイギリス病といいます。
ブリティッシュアズNO1の時代が終わり、
アメリカや日本にその座を追われていきました。
盛んだった国が
衰退していくことを
斜陽国化といいます。
このイギリスの斜陽国化を、
イギリス病といいます。
広大な植民地が無くなったことで、
イギリスの工業は輸出先が無くなっていきました。
需要の空白化です。
脱イギリス病
イギリス病も終わりを迎えます。
国の病気はいつか終わりが来ます。
そのポイントは、
- 北海油田の開発
- 産業の合理化(人材の最適配置)
です。
それでは見ていきましょう。
北海油田の開発
北海に海底油田やガス田が見つかりました。
それがイギリスの産業の経済の
バックアップとなりました。
後方支援部隊として
とても大きなものでした。
日本も海が広く、領海も排他的経済水域(EEZ)も含めたら
世界6位の広大な土地があります。
資源調査を陸海とも今の技術でやり直せば、
おそらくどこかに鉱山資源が眠っているでしょう。
日本は環太平洋造山帯ですから、
石油や天然ガス田が見つかる可能性は大きいですね。
メタンハイドレートなど新しい資源はすでに見つかっています。
産業の合理化
イギリスは主要産業が
国が直接介入することにより、
国際的な競争力が無くなっていきました。
修正資本主義と呼ばれる、
福祉重視の見方で、
財政の規模も大きくなっていきました。
イギリス初の女性首相・サッチャーにより
国は企業へ介入することを放棄して、
国有企業の民営化を行いました。
口出しや金出し(補助金や交付金等)をやめたのです。
さらに産業の合理化を行い、
人材の適材適所への配置換えを行い、
転職をすすめたり、
新技術の導入なども積極的に行い、
イギリス経済は回復へ迎えました。
コメント