前回、

雨はなぜ降る?上昇気流と下降気流・地域の雨の多さを分けるポイント
前回、 気候要素の1つ、気温について見ていきましたが、 今回は、降水量について見ていきたいと思います。 雨が多い地域か少ない地域かは、 緯度や経度だけで決まるようなものではありません。 もう少し条件があります。 条件とはなんでし...
において、
降水量が多い原因は上昇気流だといいいました。
上昇気流の起こる原因は、
低気圧があるからとお伝えしました。
ここでは、
地球上の気圧帯がどういうふうに分布しているか、
考えるプロセスを見ていきましょう。
赤道低圧帯(熱帯収束帯)
まずは、
赤道付近見ていきましょう。
赤道は地球で1番太陽に近いです。
赤道は地球の半径分でていますが、
北極や南極はほぼ地球の中心と距離は変わりありません。
太陽に近いので、
赤道付近が最も太陽の熱によって、
暖められます。
すると、空気が上昇するので、
上昇気流が発生します。
ですから、上昇気流があるところは、
気圧が低くなるので、
緯度0°~10°を赤道低圧帯または熱帯収束帯と呼びます。
中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)
赤道付近で暖められた空気は、
下の方へ落ちていくところが必要です。
また、赤道へ供給するための
地表付近からの空気が必要です。
ですから、赤道の外隣では、
空気が下降しています。
北緯・南緯23.4°を北回帰線・南回帰線と
それぞれいいますが、
その周辺が大変な高圧帯になります。
これを
中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)といいます。
高緯度低圧帯(亜寒帯低圧帯)
高圧帯からは下降気流が発生しますから、
その空気がさらに地表から南北両側にもたらされます。
外側では、上昇気流が吹き、今度は低圧帯になってしまいます。
このあたり(50°~70°)付近を高緯度低圧帯または亜寒帯低圧帯といいます。
極高圧帯
最後、
寒い極ではもともと、
空気が冷やされて、
下降気流が発生しているだけではなく、
高緯度低圧帯から空気が上空では、
入ってくる構造になっています。
ですから北極や南極では、高圧帯になっていて、
これを極高圧帯と呼んでいます。
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