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原始的農業~移動式焼畑農業と原始的定着農業~

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世界の農業地域、林業・水産業
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これから農業の分類について見ていきます。
まずは、原始的農業です。

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原始的農業とは?

原始的農業には以下の2つがあります。

  • (移動式)焼畑農業やきはたのうぎょう
  • 原始的定着農業

(移動式)焼畑農業とは?

焼畑農業についてまずはみていきましょう。

焼畑農業の分布

  • 東南アジア
  • アフリカ中部
  • 南アメリカのアマゾン川流域など

熱帯地域で見られる農業です。

熱帯地域の土壌
熱帯地域の土壌は酸性で養分の乏しいラトソルという土壌が分布しています。
ラトソルは作物の栽培にあまり適していません。

草木灰

伐採した森林を焼き払い、
そうしてできた草木灰そうもくばいを肥料にして作物を栽培します。

酸性土壌を中和するために、灰で中和する訳です。

日本農業でも、苦土石灰等で土壌を中和し、カルシウム成分を供給します。

焼畑農業のメリット

焼くことで、

    • 森林を簡単に農地に変えられること
    • 害虫や雑草も焼かれることで防虫・除草ができること

などの副次的効果もあります。

焼畑農業の栽培作物

  • キャッサバ(タピオカの原料)

  • タロイモ
  • ヤムイモ
  • アワ
  • ヒエ

などの作物が作られています。

焼畑農業のサイクルと人口増加による環境問題

2~3年、耕作すると知力が低下し、
雑草や害虫が侵入してきます。

そうすると、今まで使っていた耕地を放棄し、
違う場所に移動してまた、森林を焼きます。

https://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/attachments/article/562/20120414_21_04_yokoyama_projector.pdf

数年ごとに、森林を焼き払うと、
一見、環境問題が発生しそうに思えますが、
自然の回復力の範囲内で行われているかぎりは、
問題ありません。

数年間耕作したあとに、
放棄された土地を長期間放置しておき、
もとの状態の森林や草原に回復するまで待ってから
再び焼畑農業を行えば、環境に与える影響は少なくてすみます。

林業のカーボンニュートラルの考えとよく似ていますね。

しかし、近年では、
発展途上国の急激な人口増加により、
自然が回復するサイクルを超えて行われています。

これにより、地力の回復が難しくなり、
不毛の地となり、砂漠化や塩害が発生しています。

https://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/attachments/article/562/20120414_21_04_yokoyama_projector.pdf

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原始的定着農業

住居を固定して、耕作地を移動させながら行う農業のことです。

自給農のの他にカカオやバナナ、落花生などの
換金作物も作られています。

本ページの参考文献

焼畑再考

クリックして20120414_21_04_yokoyama_projector.pdfにアクセス

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