稲作と寒い夏への対策
平地や盆地では、
稲作が盛んです!!
東北地方は日本の穀倉地帯です。
ですので、大都市への米の供給地となっています。

東北地方の気候
東北地方についてあまり知らない人でも、 東北地方の冬は寒い印象が漠然としてあるかもしれません。 でも、それは、 日本海側と太平洋側では ずいぶんと異なる様相を示します。 日本海側 日本海側では、 冬に湿度を多く含んだ季節風が吹くため、 雪...
で、お伝えしたように、
東北地方の太平洋側では、やませの影響を受けると、
稲が十分に育たず、収穫量が減ってしまう冷害が起きることがあります。
冷害に強い品種栽培が広がりました。
東北地方の銘柄米
現在は、冷害に強いだけではなく、
より美味しい銘柄米の開発も進められました。
- 宮城県
ひとめぼれ - 秋田県
あきたこまち - 山形県
つや姫、はえぬき
冷涼な気候を活かした農業
東北地方では、古くから寒さに強い
そばや小麦の栽培が広く行われてきました。
また、米の不作に備えて、
さといもも各地で作られてきました。
さといもも各地で作られてきました。
また、東北地方の太平洋側では、
夏の低温でも比較的育つ根菜類の一大生産地となっています。
夏の低温でも比較的育つ根菜類の一大生産地となっています。
にんにくやごぼう、長芋などが有名です。
果樹栽培の発展
東北地方では、米の生産だけではなく、
果樹栽培も盛んに行わています。
果樹栽培も盛んに行わています。
りんご
青森県が1位です。
津軽平野で主に生産されています。
さくらんぼ
山形県が1位です。
山形盆地で主に生産されています。
もも
福島県が山梨県についで、
2位です。
複合経営の農家
東北地方では稲作と果樹栽培や畜産による
複合経営の農家が多いです。
東北地方の農業の課題
東北地方では長い間、
低賃金・不安定兼業・高地代
という悩みがありました。
2~5ヘクタール程度の中規模農家層を中心とする
東北の地域農業を・・・
- 複合経営を推し進めるのか?
- 1つの作物にこだわるのか?
が問われています。
山形県の最上地方では、
2000年代に入ってから、
水稲単作から園芸産地化が進められるなど、
複合経営が進む一方で、
山形県の庄内地方では、

庄内平野~日本の穀倉地帯~
山形県北西部の 最上川下流に広がる平野を 庄内平野しょうないへいやといいます。 耕地の約90%が水田です。 代表的な水田耕作地帯で、 日本の穀倉地帯と呼ばれます。 良質米のササニシキの産地でした。 ササニシキは今でも高級寿司などの用途...
複合作物で特産品である
「だだちゃ豆」の収益低下の背景を受けて、
20~50ヘクタールの米や大豆などの粗放的栽培が増えています。
参考文献
- 農業経済学辞典(日本農業経済学会/2019年11月25日 P412-413)
コメント