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自動車輸送の役割-20世紀後半から21世紀はじめは「自動車」の時代-

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交通・通信・貿易
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前回、

鉄道の役割について触れました。

鉄道とかつての役割
鉄道はレールの上しか走れませんが、 総合的にみて優秀な交通機関でした。 の記事にも書きましたが、 他より優れていることもありませんでしたが、 他より劣っていることもなく、 19世紀から20世紀にかけては最も重要とされてきました。 鉄道と産業...

今回は前回触れなかった、どこへでも行けるという利便性について触れます。

 

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べんりな自動車

自動車の優位性は何と言っても、
利便性です。

自動車は道路さえあれば、どこへでも行けます。
道路がなくてもオフロードだったとしてもビッグタイヤならへっちゃらです。

ドア・トゥー・ドアという言葉が
20世紀後半の時代では流行りました。

工場の扉からこの記事を読んでるあなたの家まで、
主におじさん達が荷物を運んで来ますね。

鉄道や船舶、飛行機と違って、
比較的低コストで運用でき、
陸路の移動は大都市部をのぞいて、
世界的に自動車が支配することとなりました。

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21世紀初めは宅配サービスの隆盛

荷物を運ぶ必要がある機会がある場合は、
あなたは何を使いますか?

荷物を運ぶ時、あなたは届けたい相手に直接荷物を渡すでしょうか?
北海道の北の方に住んでいて、沖縄の西の方の島まで荷物を届けるでしょうか?

そこで出てくるのが宅配サービスです。

鉄道での宅配

この曲でもあるようにかつては、
りんごを詰めた箱を汽車で運んでいたようです。

鉄道は前回も触れましたが、低コストで時間も正確です。
でも、鉄道の駅まで荷物を運ぶ必要がある。

どうやって駅まで運びますか?
徒歩か自転車か自動車になるでしょう。

そこで駅に預けても、
運ばれて届いた駅でも自動車が運びますよね?

20世紀後半から、21世紀はじめにかけては、

鉄道は不便で、自動車は便利だ!

という流れになりました。

自動車宅配サービスの隆盛

そのような中で、自動車を使った宅配便が発達しました。

https://strainer.jp/notes/579

先程も述べたように、大量輸送ができる鉄道の需要は減って、
小量の荷物を多くコンパクトに輸送できる宅配便の需要が増えました。

日本では代表的な企業は

  • 日本郵便
  • クロネコヤマト
  • 佐川急便
  • 西濃運輸

などが有名ですね。

さらに、Eコマース(EC/電子商取引)が盛んになっており、
これからも小さい量の多くの荷物の需要が多くなると予測されています。

©日本貿易振興機構

上の図はインドのEコマースの需要予測ですが、
世界的にこれからも増えていくと予測されています。

私はお金があったら、宅配業界を扱ったインデックス投資とかあればしていると思いますね。
(※これは個人の見解であり、あくまでも投資は個人の責任です。)

宅配便が普及しはじめたのは、1980年代からです。
宅配業者は鉄道業界と決別し、
すべて自動車で宅配を行っています。

自動車の弱点克服

ではなぜ、ここまで自動車宅配サービスが隆盛を極め、
鉄道の貨物輸送が減ったのでしょうか?

自動車は便利だ!
との声を受けて、

  • 自動車をもっと速く走らせよう
  • 道路をもっと敷きつめよう

という動きになっていきました。

でも、

「自動車が時速100kmは危ないね。」

という声を受けて設けられたのが、

  • 高速道路
  • 自動車専用道路
  • 高規格幹線道路

などです。

ドイツのアウトバーン
イタリアの太陽道路なども有名ですね

その道路だと人は通りませんし、
思うがままアクセル全開でスピード制限を守りつつ?
走ることができるようになりました。

さらに、より大きなトラックが開発されて、
大量輸送できるようになりました。

また、

「戦後政治の総決算」-中曽根康弘内閣-~その政策と功績は~ | 歴史総合ドットコム
中曽根康弘内閣とは? 中曽根康弘(1918年~2020年)は、1982年鈴木善幸内閣の後、首相の座に就きました。首相の期間は(1982年~1987年) です。 「戦後政治の総決算」というスローガンに掲げました。 軍備増強憲法改正を唱えたタカ

中曽根康弘内閣の時に国鉄の民営化に伴い、
事実上の新路線は凍結されて、鉄道は新しい公営の路線は道路に比べて増えることはありませんでした。

鉄道はJR北海道とJR四国の株主は公的機関に未だにありますが、
新規路線を増やす決断をしないまま、赤字を垂れ流しています。

日本の鉄道路線は2000年頃の3万kmをピークに
現在では2万kmにまで減少しました。
都市部と新幹線を除いて、
ローカル線はどんどん廃止し、
地方の毛細血管であるローカル路線を事実上どんどん減らしていきました。

地方の路線が儲からないのは、そもそも路線が短いからです。

たとえば、ローカル鉄道の阿佐海岸鉄道はDMVが開通されるまでは、
2駅しかありませんでした。
しかも、周辺人口で1万人もいない地域です。

反対に道路はどんどん増やしました。
そうして鉄道は衰退し、道路は渋滞が増えていきました。

モータリゼーション

こうして自動車が増えていき、
鉄道や、船舶、航空に比べて、
国内輸送に関しては、自動車の割合が増えていく社会になりました。

このように世の中が自動車社会になっていくことを
モータリゼーション
といいます。

参考文献

クリックして000161148.pdfにアクセス

 

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