村落の立地において、
最も重要とされていたのは水利に恵まれているかどうか?でした。
さらには、日当たりの良さや自然災害が少ないことなども重要とされてきました。
今回は水源が近くにある豊水地における村落の立地を見ていきましょう。
豊水地の立地
最も古くから集落が立地したのが豊水地でした。
しかし、洪水の被害が多発する地域では、
自然堤防など、被害を受けにくい微高地をに集落が立地しました。

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古くから洪水の被害が大きかった中部地方の木曽三川の下流域では、
集落をまるごと堤防による囲い込みを行い、
洪水の害を防ぎ、家屋を石垣の上に建設していました。
このような集落を輪中といいます。
ふだんは倉庫として利用している水屋を
洪水時に避難家屋としても利用しています。
水屋は母屋と渡り廊下でつながっていることが多いです。
また、非常食や水害時の移動手段として、上げ舟が常備されていました。
洪水時の避難家屋としては、荒川・利根川流域の水塚、
淀川流域の段蔵、信濃川や吉野川流域の水倉などが有名です。
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