データで見る関東地方の農業
地方別で見ると、
関東地方は
- 農業経営体…1位
- 経営耕地面積…3位
- 農業労働力…1位
と、全国的にみても農業が盛んな地域と言えます。
また、
関東地方の農業産出額も1位となっていて、
日本の農業産出額の約1/4が関東に集中しています。
また、都道府県別にみても、
関東地方の農業産出額では、
- 茨城県・・・2位
- 千葉県・・・4位
- 栃木県・・・9位
- 群馬県・・・10位
と、4つの県がトップ10にランクインしています。
関東地方の農業の特徴
特徴1)畑や樹園地の割合が大きい!!
第二次世界大戦以前は、
畑が多いことは、低生産性かつ粗放農業を象徴していましたが、
現在では、関東地方は商業農業へ転換に成功することができ、
園芸の割合は50%を超えています。
特徴2)都市の近郊農業が盛ん!!
工業地帯として著しく産業集積を果たした、
京浜工業地帯などに対する生鮮食品や農畜産物の供給地として、
関東地方の農業は発展していきました。
特徴3)農業者の組織化が進んでいない!!
集落営農組織などの販売目的で営農する組織経営体は、
10%にも満たしていません。
大都市へのアクセスが簡単な関東地方の農業地では、
集団的対応の必要性が少なく、
個人個人の農家が、市場環境の変化に瞬時に対応できる、
「行動の敏速性」を身につけています。
北関東の農業の特徴
北関東の農業の特徴は、
農地所有面積が大きい農家が歴史的に形成されていること
です。
主な背景として、
- 利根川の氾濫がよく起こる地域であるため、
農業を続けるには、それなりの農地面積が必要だったから - 戦後、食糧増産政策により、
平地林や原野の開墾が進んだから
の2点が主な要因です。
南関東の農業の特徴
南関東4県では、
- 都市的地域の農地面積割合が38.4%
- 生産緑地面積の56.8%
- 市民農園の3割以上が所在
といった都市農業の特徴が見られます。
農地の宅地並み課税問題と、
都市住民との良い関係の構築の必要性など、
典型的な都市農業としての課題も抱えています。
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